アロマ初心者のための精油の正しい使い方:使用時の注意点、保管方法について

精油の保管方法
Aromatherapy

こんにちは、アロマサロンColourのアロマセラピストさえです。

最近はオンラインで講師活動も行っています。

アロマの先生が身近にいらっしゃる方はいいのですが、今はインターネットでなんでも簡単に調べることができるので、独学でアロマを勉強する方が増えています。ですが、間違った使い方をしてしまっている方もいらっしゃるかもしれません。

手軽に使えるものだからこそ、安心で正しい使い方を知ることが大切です。間違った使い方をしてしまうと、逆効果だったり、健康に悪影響を与えてしまう可能性もありますので注意が必要です。

精油を正しく楽しく使ってアロマライフを過ごしていただければ嬉しいです♪

精油を使用する際の注意点10

①希釈して使う

精油の希釈
精油は香り成分が凝縮されているものなので、とっても濃いです。

お肌に塗布する場合は、必ず植物油などで0.5〜3%になるように希釈してから使用しましょう。
精油をそのままお肌に塗布すると、成分によっては、ピリピリとした刺激を感じてしまうこともあります。

私の失敗談なのですが、お風呂に精油を希釈せずに原液のまま数滴垂らして入りました。そしたら身体中がピリピリしてきて、すぐに洗い流しました。
意図せず人体実験をしてしまったのですが、もう2度としません。

精油によってはプラスチックを溶かすほどのものもありますので、注意が必要です。

精油は、漢字に「油」という字が書かれますし、英語でもEssential oil(エッセンシャルオイル)と書くので「オイル」と入っていますが、実は油、油脂ではありません。(ややこしいですね。)

では何かというと、揮発性の有機化合物なんです。
これを皮膚に直接塗布すると、お肌の水分を取り除いて、乾燥させてしまうのです。
これも皮膚刺激の原因となります。

またそれだけではなく、精油の成分は皮膚から浸透して毛細血管内へ入っていきます。そのように体内に入った物って必ず腎臓や肝臓で解毒や代謝されます。
ですが、原液塗布した場合、体内に過剰に入ってきてしまい、腎臓や肝臓に負担がかかる可能性があります。

そして、毎回濃い精油を使っていると、アレルギーを引き起こすリスクも高まってしまいます。

ただ精油を肌に塗っただけなのに?!とお思いかもしれませんが、体に悪影響を与えることもありますので注意が必要です。

ちなみに、実は原液で使用可能な精油もあります。

ですがこの場合も少量に限ります。原液塗布を推奨しているのではなく、参考としてお伝えします。
原液で使用できるかどうかは、その精油のブランドやグレードというものではなく、原料の植物が何かによります。

このブランドだから、どの精油も原液で使えるというものではありません。植物の種類によって成分の刺激が少ないものは原液塗布も可能ですよ、というものです。

精油を希釈する際に使えるもの(皮膚塗布用)

・植物油(キャリアオイル)
・グリセリン
・ベースミルク
・ディスペール

精油の希釈の仕方

一般的な精油瓶の1滴は0.05mlですので、もしも10mlのキャリアオイルに混ぜて1%の濃度にするなら2滴加えます(厳密にいうと0.99…%)。
しっかりと混ぜ合わせます。

また、精油やキャリアオイルは瓶から出すと酸化しやすい状態なので、なるべく一回使う度に希釈するのがおすすめです。

②パッチテストを行ってから使用する

精油のパッチテスト
初めて使用する精油は、希釈したものを少量、腕の内側など皮膚が薄くて目立たないところに塗って、アレルギー反応(赤みやかゆみが出たり、湿疹が出たりがないか)を、24時間観察するパッチテストを行うと安心です。

手作りのアロマオイル(精油をオイルで希釈したもの)はお薬や化粧品ではありません。パッチテストを行って、自己責任のもと使用しましょう。

③目や粘膜への接触を避ける

目や粘膜への接触を避ける
精油は刺激が強いため、目や口、鼻の粘膜に直接触れないよう注意しましょう。
万一、目に入ってしまった場合は大量の水で洗い流して医療機関に相談してください。

④飲用しない

精油は飲まない
精油は食品としての安全性は保証されていません。飲まないようにしましょう。

先ほど希釈についてのところでもお伝えしましたが、精油は刺激が強いです。内臓の粘膜にも刺激を与えてしまうことがあります
また皮膚に塗布するとき同様、もしも精油を飲むと成分がとても濃いので、それを解毒、代謝するために腎臓や肝臓にかなり負担がかかってしまうでしょう。

そして、飲むと毒性がある経口毒性のものもあります。最悪の場合、飲むと死に至ることもあるのです。

これもまた実は、アロマを本当に極めているような人は精油によっては飲むこともあります。
精油が内臓にどのように影響を与えて、それから体外にどのように排泄されるかしっかりと理解した上での使用なら良いのですが、あまり良く知らないうちに人に勧められたからといって精油を飲用するのは私はお勧めしません。

日本の多くのアロマ協会でも飲用は推奨されていません。
ご自身でしっかり調べて納得された上で、飲用すべきかどうかしっかり考えてみてください。

Cauthenら(1989)は、ウィンターグリーンオイル(サリチル酸メチル)の誤飲による重篤な中毒症例を報告しており、少量でも重篤な健康被害を引き起こす可能性があると指摘しています。

参考文献:Cauthen WL, Hester WH. Accidental Ingestion of Oil of Wintergreen. Journal of Family Practice. 1989;29(6):680-681.
(2026年6月11日取得,https://cdn.mdedge.com/files/s3fs-public/jfp-archived-issues/1989-volume_28-29/JFP_1989-12_v29_i6_accidental-ingestion-of-oil-of-wintergre.pdf)

Zhangら(2025)は、ユーカリ精油の安全性について解説する中で、成人男性がユーカリ油を大量摂取した後に死亡した症例を紹介しています。この報告は、天然由来の精油であっても大量摂取は危険であり、誤飲防止や適切な保管が重要であることを示しています。

参考文献:Zhang Y, Wang X, Li J, et al. Essential Oils: Safety, Toxicity, and Pediatric Considerations. Cureus. 2025;17(5):e84932.
(2026年6月11日取得,https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC12107212/)

⑤妊娠中や持病がある場合は医師に相談する

精油について医師に相談
精油の成分は体や心に少なからず影響を与えます。これは芳香浴のようにただ香りを嗅ぐだけでも言えることです。
次のような方はお医者様に精油の使用について相談することをおすすめします。
・妊娠中や授乳中
・持病がある
・既往歴がある
・薬を服用中

このような方でも使用可能な精油を使ったり薄めに使ったりしてアロマを楽しむことはできます。安心してアロマを楽しむために、お医者様に相談してみてくださいね。

⑥使用量を守る

精油は使用量を守って
精油は必ず使用量を守り、過剰に使用しないようにしましょう。精油の使いすぎは逆効果だったり、健康に悪影響を及ぼすこともあります。

希釈のところでもお伝えしたように、精油が体内に入ると、腎臓や肝臓で解毒、代謝されますが、多すぎる精油は解毒や代謝しきれないこともあるのです。

また多量に使い続けるとアレルギーを引き起こすリスクも高まります。

ちなみに毎日同じ精油を使い続けるのもおすすめではありません。多量に使用するのと同様、アレルギーの原因になる恐れがあります。
数種類の精油を使い分けるのが良いでしょう。

精油は天然由来ですが高濃度の植物成分を含むため、大量に摂取すると健康被害を引き起こす可能性があります。こちらの中毒ガイドラインでは、ティーツリー精油などの大量誤飲によって神経系への影響だけでなく、まれに肝機能障害がみられる可能性も報告されています。

参考文献:The Royal Children’s Hospital Melbourne. 「Essential Oil Poisoning」. Clinical Practice Guidelines.
(2026年6月11日取得,https://www.rch.org.au/clinicalguide/guideline_index/Essential_Oil_Poisoning/)

⑦品質の良い精油を選ぶ

オーガニック認証の精油
精油は信頼できるメーカーの高品質なものを選びましょう。
精油の定義は本来、「植物が持つ芳香成分を凝縮させた、100%天然のもの」です。合成香料や添加物が含まれているものは、そもそも精油とは呼べません。

残念ながら、市場には多くの偽物の精油が出回っています。値段を下げるために安い人工香料を混ぜていたり、違う植物のものを混ぜていたりなどもあるのです。

オーガニック認証マークや精油の価格なども参考にすると良いです。必ずオーガニックのものでないといけないわけではありませんが、認証マークのあるものは安全性が高いと言えます。
また、値段が安すぎるものは偽物の可能性が高いです。

ちなみに、私が主に取り扱っているアロマセラピーカンパニーでは、イギリスの厳しいオーガニック認証、ソイルアソシエイションの認証を受けた精油のみ販売しています!

⑧直射日光を避ける

日焼けに注意
柑橘系の精油は光感作作用(光毒性)があるため、使用後に直射日光に当たることを避けましょう。肌についた状態で紫外線に当たるとお肌にダメージを与え、強い日焼けややけど、シミの原因になる恐れがあります。

光毒性のある精油の代表的なもの

・ベルガモット
・ライム
・レモン
・グレープフルーツ
・アンジェリカ・ルート など

こういった精油は日中や外出時の使用を避けた方が良いです。
また、これらの植物でも、光毒性の原因になる成分、フロクマリン類が入っていないフロクマリンフリーの精油もあります。気になる方はそちらの使用も良いでしょう。

⑨精油は涼しくて暗いところに保管する

精油の保管方法
精油は直射日光や高温を避け、涼しくて暗い場所で密閉容器に入れて保管しましょう。

先ほどもお伝えしましたが、精油によってはプラスチックを溶かしてしまうものもあります。精油はガラス製の遮光瓶に入れるのが最適です。
精油瓶を入れるボックスも、プラスチックではなく木製や布製などがおすすめです。

また、絶対に子供やペットの手の届かない場所に保管することが大切です。一部の精油は子供やペットに有害な場合がありますので、使用や保管には特に注意が必要です。

そして動物によっては精油が全くダメな動物もいますので注意が必要です。

⑩子供やペットがいるところでの使用に注意

精油の使用は子供はペットに注意
一部の精油は、子供やペットに有害なので、使用や保管は特に注意しましょう。

子供に使用できる精油でも大人より薄めに使うのが良いです。

動物の種類によっては、特に小さな動物など精油が体に大きな影響を与える恐れがあります。
猫や鳥などはほとんどの精油の使用を避けた方が良いです。

犬は種類によって可能なものもあります。余談ですが、実は私は元動物看護士で、動物看護の学校でアロマが犬に与える影響を研究している方もいました。

Flamanら(2001)のレビューでは、小児の精油中毒の多くが誤飲によるものであったことが報告されており、精油は乳幼児やペットの手の届かない場所で保管することが推奨されています。

参考文献:Flaman Z, Pellechia-Clarke S, Bailey B, McGuigan M. Unintentional exposure of young children to camphor and eucalyptus oils. Paediatrics & Child Health. 2001;6(2):80-83.
(2026年6月11日取得,https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC2804512/)

アロマライフを楽しむための心がけ

アロマを取り入れることで、心と体をリフレッシュすることが期待できます。
なのでアロマを気軽に使っていただきたいのですが、こういった使い方を最低限守ることが安心に繋がります。

本来、精油は少量だけ、香りを嗅ぐだけでも意味があります。

それを薄めずに原液のまま使ったり、飲んだりするのをお勧めしている方がいる理由はなんだと思いますか?
それは、その分たくさん精油を使わせるためだと思っています。
そうすればたくさん売れますよね?
残念ながらそのような売り方をしている方が多く、しかも宣伝がお上手なのです。

ちょっとの量で長く楽しめるのならその方が良いとは思いませんか?

これからアロマを始める方は、ぜひ、納得するまでしっかり調べるというのもやってみていただきたいです。

日々の忙しさの中で、少しだけ自分に目を向ける時間を持つことが、心身をやさしく整えるきっかけになるかもしれません。自分に合った精油を見つけるためにも、まずは少しずつできることから試してみることをおすすめします。自分のペースで、リラックスした時間を楽しんでください。

アロマで美しく健康に」今日も素敵なアロマライフをお過ごしください♪

アロマセラピスト Sae

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